日本に渡来した野菜の歴史
日本の野菜と思われている種類の多くは、実は海外から伝わってきたものです。現在、日常で当たり前のように食べられている野菜の多くが海外産(外来種)です。最も多いのが中国からで、ヨーロッパ方面からはポルトガルやオランダを通じて渡来してきました。
※渡来時期については諸説あるため、その前後の時期として捉えてください。
◆縄文時代(渡来時期は不明確だが古いもの)
- ユウガオ:縄文時代前期に渡来。
- ニラ:古代に中国から渡来。日本原産という説もあり。
- 里芋:中国か南方から渡来。稲よりも古くから存在。(原産:インド東部〜熱帯地方)
- 枝豆(大豆):縄文時代から弥生時代にかけて渡来。
- 甜瓜(メロン・マクワウリ):弥生時代ごろには伝来。当時の遺跡からも出土。
◆1世紀以降
- ショウガ:3世紀より前に中国か南方から渡来。
- 冬瓜:5世紀ごろに中国から伝来。
- 大蒜(にんにく):5世紀より前に中国から渡来。(原産:中央アジア付近)
- きゅうり:6世紀ごろに中国から渡来。
- ナス:奈良時代以前に中国から渡来。
◆奈良時代以降(710年〜)
- 大根:中国より渡来。720年の『日本書紀』にも登場。
- ネギ:中国より渡来。『日本書紀』にも記載あり。
- そら豆:736年に来日した菩提僊那(ぼだいせんな)が持ち込んだとされる。
◆平安時代以降(794年以降〜)
- カブ:8世紀ごろに中国から渡来。
- レタス:8世紀ごろ渡来。「ちしゃ」と呼ばれた。玉レタスは1948年頃から米産の種子を輸入。
- からし菜:9世紀以前、中国から渡来。『本草和名』に記載。
- ごぼう:9世紀以前、中国から渡来。『新撰字鏡』に登場。
- らっきょう:10世紀以前に中国から渡来。
- エンドウ:10世紀以前、中国から渡来。遣唐使が持ち帰ったとされる。
◆南北朝・室町・安土桃山時代(1334年以降〜)
- 西瓜:14世紀〜16世紀ごろに中国から渡来。
- 南瓜:1542年頃にポルトガルより渡来。
- 唐辛子:15世紀にポルトガルより伝来。(原産:メキシコ付近)
- とうもろこし:15世紀にポルトガルより渡来。
- じゃがいも:1598年にオランダ人が持ち込んだといわれる。
- 春菊:15世紀後期より前に中国から渡来。
◆江戸時代以降(1603年以降〜)
- 人参:16世紀に東洋系、明治初期に西洋系が伝来。(原産:アフガニスタン)
- ほうれん草:16世紀ごろ、中国から渡来。
- さつま芋:1604年に中国から琉球に渡来。
- トマト:17世紀(16世紀後期〜)にオランダから渡来。
- タケノコ:1736年、孟宗竹が中国から琉球経由で渡来。
- イチゴ:1850年、オランダから渡来。
- 白菜:1866年、中国から渡来。
◆明治時代(1868年以降〜)
- 玉ねぎ:1871年、欧米から種子を輸入。
- キャベツ:1874年、種子を輸入。
- ブロッコリー・カリフラワー:明治初期に輸入。昭和30年頃から普及。
- オクラ:明治初期にアメリカから種子を輸入。
- ピーマン:明治時代に入るが、栽培普及は1948年頃から。


